女の子なのに額がパックリなんて...。

子供の頃(たぶん小2くらい)
学校で休み時間に鉄棒で遊んでいた。


その頃めっちゃチビだったあたしは、低い方の鉄棒でも飛び乗ることができなかった。
どうしても乗りたいあたしは考えた。


そうだ!なにか台になるものを探してこよう(頭いい!)
近くにあったブロック・・・じゃなくてもっとおっきい・・なんだろ?
なにしろそれをズルズル運んできて、それに乗って鉄棒にのっかった。
と、そこまではよかった。


そのあと、前回りをした瞬間、一大事に気がついた。
ウッ!石をどけてなかった(バカなの?)
案の定おでこがでっかい石を直撃した(逆か・・)
おでこがパクッと切れた。


なんたっておおげさなくらいの流血で目の前も見えない。
場外乱闘のあとのプロレスラーのようだ。


まわりのともだちは大騒ぎで先生を呼びに行って、先生があわててとんできた。
すぐに保健室に運ばれたが、そういう時に限って保健室の先生がいなかった。


担任の先生がおろおろしながら、それでも
傷口にガーゼを当てたあと、子どもでもわかるほどの不器用さで
包帯を頭に巻き始めた。
あ~でもない、こ~でもない・・ブツブツつぶやきながら、何度も何度も
包帯を巻きなおして。


そのあと先生の車(軽)に乗せられて、病院に連れて行かれた。
すぐに傷口を縫うことになった。


先生があんなに苦労して巻いた包帯は、あたまのてっぺんをつまんだだけで
パカッて鍋のふたでも取るかのように かんたんに取られた(笑)


先生がそばで付き添ってくれているのはいいけど、そばでオロオロするのは
やめてくれ・・。


麻酔を打ったあとお医者さんが「麻酔がまだ効いてないかもしれないんで、
ちょっと痛いかもしれませんが」
「はいっ!大丈夫です!」・・・先生がゆーな!


「痛かったら痛いって言ってね」
縫い始めながら医者が言った。


「そうだ!痛かったらちゃんと言うんだぞ」・・先生も同じこと言った。


部分麻酔だし、顔だから縫っている様子がよくわかるのもあって
なおさら痛く感じる。



いたい!痛い!いた~~~~いっ!!


先生「静かにしてなさい!」・・(え~んうそつき~!)
痛かったら痛いって言えって・・言ったじゃないか(泣)


けっきょく額は6針も縫われてしまった。
先生の(軽)で家に送ってもらって帰った。


そのあと母がつぶやいた。
女の子なのに顔に傷ありじゃあねえ
こりゃ おしりの皮でも移植するようかしら


それでも幸い傷は髪の毛の生え際のとこだったんで
ほとんど目立たずにすんだ。


そのあと傷が治ってからもしばらくは、鉄棒のそばに近寄らなかった。
そして次のマイブームはチャリ遊びになった。
それもそのあとチャリでこけて前歯で下くちびるを切っちゃうまでの
ハナシね(笑)