雪の日..駅のホームで


当時高校生だったあたし


朝、学校へ行くために前日に降った雪がけっこう残った道を
歩いて駅に向かった。
少し早めに家を出たとは言っても思いの外、雪道を歩くのに時間がかかった。


いっそもっと降ってくれて電車が止まってくれたら
休校になったかもしれないのに・・。


駅が近づいた時、駅の踏切の音が聞こえてきた。


それ、あたしの乗ろうとしている電車だ。


ゆっくり電車が駅に滑り込んでくるのが見える。


いそがなくちゃ💦


今はその駅も高架になっているけど
その当時は改札を抜けて階段を数段登るとすぐにホームがあって
そこはちょうど車両の一番後ろの場所になる。


その日も改札口から駆け込んで電車に乗ろうとすると


止まっていた電車の車掌さんが窓から顔を出して確認しながら
ドアーを閉めようとしていた。


ちょうどその時改札口から駆け込んできたあたしと目があった。


だいたいいつも、車掌さんは待てるギリギリまで


駆け込んでくる人を待ってくれていた。


あと少し、あとほんの2、3歩のところだった・・電車まで。


思いっきりホームで滑って転んだ。


車掌さんはかわいそうに思ったのか
すぐにあたしが起き上がって乗ってくるなら
時間の許すほんの少しだけ待とうと
してくれているようだった。


あたしはと言えば
うつ伏せになったまま、恥ずかしいのと痛いのとで


顔を上げることもできなかった。(ありがとう。でもゴメンナサイ)


このままじゃいけない......。それは思った。


そのうつ伏せのままあたしは、電車に大きく手を振った。


電車はゆっくり駅から離れていった。


そのあとゆっくり起き上がった(/ _ ; )


膝は思いっきり擦りむいて血が滲んでいた(泣)


「よし!帰ろう」


切り替えは異常に早い(笑)


そのまま家に戻って、その日は学校を休んだ。


なんたってテンションだだ下がりです。


今も雪が積もるとその時のことを思い出しますが


転ばないかと言えばやっぱり雪道で滑ったりしています。


ただ、転ばないだけで、慎重すぎる歩き方はそうとう変です(笑)